星の数ほど

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語彙力がないオタクの備忘録

敗者の告白
















面白かった......。







帯の煽りにつられて買ったから、これで面白くなかったらどうしようかと不安だったけど、全然そんなことなかった。めちゃくちゃ面白かった。




供述調書や弁護士への供述によって話が進んでいく。瑞香も朋樹も自らの罪を告白していながら殺される、自分はあくまで被害者だという、自己防衛にも似た言葉を残していた。双方の話に矛盾はあるのは読んですぐに分かることで、その嘘が幾重にも重なっていく様は本当に面白かった。
読み進めていくうちに、どんどん瑞香の化けの皮が剥がれていく。自分は貞淑な妻だという印象を与えた手記から一転、関係者から出てくるのは彼女の奔放さや自分勝手さを表すエピソードばかり。この瓦解っぷりには思わず笑みすらこぼれた。とんでもない女だと思った。言い逃れのために嘘で固めた告発文を送りつけたのだと、そう信じ込ませるには充分な展開だった。



調書のところどころで、実は瑞香のことが気に入ってないんだなと思わせるようなセリフを、それぞれが口にしていたのも興味深かった。特に溝口夫妻の章は話し言葉同然に書かれているから、ちょっとした表現で瑞香のことをよく思ってないというのがハッキリと分かる。それがあまりにも人間らしく血が通っているように見えて、面白かった。リアリティに溢れていたと思う。



最終的には、心の片隅で「まさか」と思っていたことが真相だったわけだけれども。
正直「機械音痴の瑞香がこれを書き上げられるのか」「いくらパソコンに慣れていたとはいえ朋樹にこの文章は書けるのか」といった疑問が浮かんではいたが、読むうちに消えていった。そこまで真剣に、この文章が偽造されたものだとは考えてなかった。
それと、最終目的が溝口を生き地獄に落とすことだというのも、個人的には納得いかなかった。でもほんとの動機に、読み手が納得するかどうかなんて関係ないよな.....という気持ちにもなる。
真相が分かったところで改めて考えてみると、溝口の供述から反省の色は見えづらく、弘樹がここまで執着していた意味はあまりなかったのだろうなと感じる。それは本人も分かっていて、だからこそ溝口の供述書を読んで愕然としたのではないだろうか。自分がそこまで憎んで陥れようとした相手が、あっけらかんと語っているその調書を読んで、絶望したといっても過言ではないだろう。
自分の妻と息子をさも犯罪者であるかのように仕立てあげ、自らは一度疑われた後に無罪を勝ち取るという、彼の高すぎるプライドすら投げ捨てて、人生を賭けた大芝居を打って出たのに、本当に復讐したかった溝口には懐妊の妻と可愛い娘がいて、とても幸せそうにしている。耐えられたものではないだろうなと思う。



プライドの高いもの同士が結びつき、転落していった成れの果てというか。本当に弘樹の言った通り「一人相撲」で、勝手に勝負して勝手に負けてるのが滑稽だなと思った。
しかし最後の独白では、自分のやったことを誇示したいようにも思えた。弁護士の仮説に付け加えて詳細を語っていく姿には薄ら寒さを感じた。まだ彼にもプライドが残っていたということか。最期は妻子の周忌に合わせたように亡くなっていたのが印象的だった。



この小説を通して、瑞香や朋樹の本当の姿は描かれていたのか。言ってしまえば全てが一人称の集まりで、神の視点とも言える三人称が欠落しているから、客観的に見て瑞香や朋樹がどんな人だったかなんて分からない。それも少しモヤモヤするポイントだなと感じた。
朋樹は描写も少なかったから置いてもいいかもしれないけど、瑞香の性格や行動に一貫性がなかったのが、なんだか気になる。自由奔放に男を取っかえひっかえし、浪費癖もひどく、家では子どもにあまり構ってやらない。しかし彼女は利口だったという。他人によって語られる彼女の性格はバラバラで、最後まで印象が定まることがなく、彼女は本当に批判するべき人間なのだろうかという気持ちがずっと付きまとっていた。





スピード感こそなかったものの、じりじりと様々なことが明らかになっていく過程が楽しめたのはよかったと思う。細かいロジックの展開が面白く、また読み返したい小説になった。










2019/03/18~03/20

人魚の眠る家

















倫理観や道徳観に強く訴えかける話だと思った。
なんとなく、映画の予告を見てこんな話だろうなとは思っていた。子どもを生かしておきたいと強く願う母親の、狂ったともいえる愛情が詰まっていたように思う。
父親・母親の考え方や強さの違いは「秘密」と似通ったところがあると感じた。やはり母親の方が子どもに執心だし、父親はどこか距離感が遠いように感じる。特にこの話では、離婚寸前で別居中だったということも大きいのだと思う。母親は子どものためなら狂える。それが物語の端々から感じられた。





特に母親が子どもは生きてると周りに信じこませようと(あるいは自分すら思いこませようと)、周囲の人間を巻き込んでいく様は見ていてゾッとした。妹や姪、息子がいたから彼女は冷静になったようなもので、彼らがいなければどうなっていたかなど、想像するのも怖くなる。何より和昌が「価値観を押し付けてる」とあそこで正面切って言ったからこそ、薫子も目を覚ますことが出来たんだと思う。周りは迷惑を被ったかもしれないけれど、周りがいなければ薫子は暴走し続けていたかもしれない。
肌ツヤも血色もよく、傍から見れば生きているように、ただ寝ているようにしか見えなくても、それでも瑞穂は自発的に呼吸していないし、手足だって外付けの力で動かされている。半ば機械人間のようになってしまった子どもは、生かされているようにしか見えず、読んでいて少し辛かった。
これは播磨家だからできたことであり、それ故に母親も狂っていったのかと思うと居た堪れない。もし、経営者一家ではなくごく普通の家庭でこのような事故が起こっていたら、この話はなかったのだろうと考えた。





日本の法律の曖昧さや、子どもの臓器提供の現実など、社会問題が盛り込まれた話になっていた。そこに東野圭吾お得意の科学技術を加えて、なかなか読み応えのある小説になっていたと思う。特に薫子が募金に行った章に、著者の言いたいことが詰まっていると感じた。
今回、珍しく各章にタイトルがついていて新鮮だった。重々しい話の中で、彩色されたように物語に寄り添っていた。
序盤はひたすら悲しみに包まれていて、読み進めるのも苦労したが、気がついたらどんどん惹き込まれていた。終わり方はよくある感じだったけど、綺麗でよかったと思う。






分厚かったけど、意外と早く読めてよかった。ちょっと私には難しすぎる題材だったな......。思い立った時に再読するかもしれない。







2019/03/12~03/15

好奇心は猫をも殺す -知りたいと思うことは罪なのか-

 

 

 

思ったことをただ書きなぐるだけの記事。自戒のようなもの。思考整理のために。

 

 

 

 

先日、推しがゲスト出演した生配信番組を見ていた。推しはお酒を飲みご飯を食べ、MCの方達と盛り上がりながらとても楽しそうにしていた。終始テンション高めで、少し酔っていたようにも見えたが、冷静さや頭の回転の良さは失われていなかった。この質問は地雷かなと気を配ったり、質問への答え方(はぐらかし方)も上手かったし、何よりファンのアクションを上手く使って天丼で何度も盛り上げるスキルを持ってるのがすごいと思った。推しの持ち味が生かされた配信になったなと感じた。東京タワー芸人最高でした笑。
しかし落としたチャーハンを拾って食べたり、スプーンに指でチャーハン乗せたりするところがほんとにご本人様って感じだった。やりそうだとは思ってたけど、ゆるすぎだしお行儀悪いですよ......。

 

 

 

以前、推し事の記事で、彼の底知れなさが怖いと書いた。彼の全てが見えてこないことが怖いと。でも先日の配信を見て、その気持ちは改めるべきなのではないかと、唐突に感じた。
彼の底知れなさを怖いと思うのではなく、自分がそこまで知りたがっている・推しに対して貪欲になりすぎている・距離感を見誤っているということを恐れるべきなのではないかと思い至ってしまった。

 


多分きっかけは、好きな香水は?という質問に推しが戸惑い、答えることに躊躇したからだと思う。生脚を見せるような感じ、恥ずかしいと、結局彼は答えなかった。使ってるシャンプーは?という質問には、顔を覆って恥ずかしそうにしながらも答えていた(後で製品を調べて、言わせて申し訳なかったなと思ってしまった)。
これらの反応から、私はあまりにも彼に踏み込みすぎてるのではないか?と疑問を抱かずにはいられなくなった。

 


いくら見せる職業だからとはいえ、彼は自分の全てをさらけ出すわけじゃない。でも私は全てを見たい・知りたいと心の底で思っている。配信の時だって、私が質問したわけではないけど、答えを知りたいと思っていた。知ることでもっと精神的に、気持ち的に近づきたいと思いすぎてるんだと考えた。
香水やシャンプーの質問は、友人や恋人のような、ごく親しい人にするものだと認識している。すでにある程度の関係性ができあがっている相手に対しての質問だと思っている。しかし彼は俳優であり、友人や恋人ではない。その答えを知りたいと思った私は、心の距離感や関係性を見誤っている可能性があるなと感じていた。

 


正直、推しじゃない俳優さんのことはそこまで興味がわかない。好きな香水とか食べ物とか得意料理とか、他の人のはどうでもよかったりする。推しだから深く知りたいと思って、気持ちが近寄りすぎてるのだと思う。私が一人で、勝手に。
これまでどうしてきたか、何を考えてるか、趣味嗜好を全て語りたい人なんていないと思ってる。彼らの職業柄、恋愛遍歴まで話さなくちゃいけない? そんなわけないでしょ、こっちが勝手に知りたがってるだけなんだから。
人を消費するって、きっとこういうことだ。彼らだってプライベートやプライバシーは守られなければならないのに、私がそこに踏み入ろうとしてる。赤の他人の分際で、ファンだという免罪符を振りかざして。......やってること割と最悪なのでは? ゴシップ作ってる記者とかと本質はたいして変わらない気がする。

 


好奇心は猫をも殺すという言葉があるけど、知りたいという好奇心を満たすために質問して、答えてもらってるんだもんな......。相手のことを考える質問なんてあるのだろうか。仕事のことなら何聞いてもいいの? プライベートなことに突っ込んで聞いていいの? 俳優とファンという関係性や距離感、どうすれば上手くいくんだろう。
対面での親しい人とのコミュニケーションでも難しいことがたくさんあるのに、俳優とファンで、画面越しに質問して答えてもらって、それが何も問題ないわけない......よな......。

 

 


まぁ色々書いたけど、推しに嫌な思いはしてほしくないってことです。やっぱり距離感は難しいよなぁ。
まさかあの楽しい配信からこんなこと考えるなんて、思ってもみなかった。自分がファンとしてどうありたいか、もっと考えないといけないんだと思う。今回でちょっと冷静になれたのはよかった。またなにか思ったら別記事にするかもしれない。

 

 

 

 

 

 

オーデュボンの祈り








伊坂幸太郎の小説は、世界観が独特だと思う。ゆっくり沈み込むのに時間がかかる分、小説から離れて現実世界に戻ってくるのにも、また時間がかかる。ハマりこんでしまえば、抜け出すのはなかなか難しい。引力があり、趣がある。そんな雰囲気だなぁと思っていた。





夢の中のようで、しかし現実の話だった。世間から見放されたような場所に浮かぶ荻島は、まるで無法地帯だ。(でも桜が規律でありルールであるから、ある程度の秩序は保たれている......はず。)島の外の常識がまるで通用しない、そのことに伊藤と同じように戸惑いながら読み進めていった。





島の外の人たちと中の人たちの、性格や考え方の違いがはっきり出てたのが面白かった。
城山はすごい人だった。サイコパスで極悪人で真正のドSでドクズ。恐ろしい。頭よくて外面よくて、でも中身はあれ。どう育ったらあんな人格になるんだろう。とにかく恐ろしかった。
静香もよくいるタイプの人で、自分には仕事しかないとしがみつくような女性だった。常に肩に力が入ってそうで、でも島に来たからちょっとは楽になれるかな、と思ったりもした。
日比野、私は嫌いになれなかったな......。ちょっとお人好しで強引なところがあるけど、結構可愛げもある感じだと思うんだけどな。ちょっと面倒くさそうだけど、お友達になるのも悪くないかなと思った。
草薙くんと百合さん、うさぎさんと旦那さん、園山さんと奥さん、どの愛の形も素敵だなと思った。みんな支え合って生きてる。
桜はただうるさく汚いものが嫌なだけだったんだと思う。あと道理の通らないものも。伊藤と仲良くできたのはすごくいいことだったと思うし、優しい人でよかった。規則であることが桜の役割だったんだろうと思う。





しかし逆に、人はどこにいても本質は変わらないんだろうなという場面もたくさんあって、ちょっと考え込んでしまった。酷いことをするのは男、虐げられるのは女、っていうのは若干バイアスかかってると思うけど、どこにだって悪いことするやつはいる。人間の根幹はいつでもどこでも一緒だ。





優午が神様だと、そう認識したあたりから、きっと城山は桜に撃たれるんだろうなと思っていた。彼にはそういう運命がふさわしい。これで何もなく、城山が生きるような展開になったらどうしようと考えてたけど、杞憂でよかった。
全て優午は知ってるんだと思う。この島はいつまでも、彼の掌のうえをコロコロと転がされるのだろう。それが人生、なのかもしれない。





優午、好きだなぁ。さながら島民を導く神様だった。みなが優午に縋ったり、ただの話し相手になったり、生活を見守ったりしている。優午だっていろんな人から影響を受けて考え方も変わっていっただろうし、彼も成長していったのかなぁと感じた。現代的に言ってしまうと機械学習とか、そのあたりが近いのかなとも思った。
みんな優午の友達であり、彼の子どもだったのかもしれない。未来を見通す優午の言うことはきちんと聞いて、言いつけを守っていればきっといいことがある。そういう風にして信仰していたことが想像できた。
ただ彼も、疲れてしまった。人に頼られることに疲れきってしまって、でも自ら命を投げ出すこともできなくて。彼は人の手を借りて、その場所から降りていった。
神であり人間のようでもあった彼は、とても優しい心の持ち主だった。






後半、伏線の回収がお見事だった。(あまり伊坂幸太郎の小説で伏線と言いたくないけど、これしか言葉が浮かばない。)こんなにスッキリまとまるんだなと感心したくらい。これも全て優午がどこかから見ていそうで、そういう想像をするのも楽しかった。
余韻を残すような終わり方もよかった。きっとあの丘ではサックスの音色が響き渡り、優午がそれを見守っているんだろう。伊藤は静香と仙台に帰ってきちんとやり直すかもしれない。たぶん優午の頭はあの男の子が作ったカカシに据えられるんだと思う。もしかすると、また話し出すのかもしれない。こうやって、その後を色々と想像してみるのも楽しい。









伊坂幸太郎の小説にはいつも神様が出てくるな、と感じたあたりから、より深く物語に入り込めた。少しのきっかけがどんどん繋がっていくのも、他の作品と重なる部分だと思う。デビュー作からずっと芯が通ってるのはすごいな ......。
ファンタジーともシュールとも思わず、ただ夢の中にいるような心地だった。まさに浸るという言葉がよく似合う小説だった。思い出すことがあれば、また読みたい。








2019/03/04~03/06

都会のトム&ソーヤ16













やばかったな......。






まず本屋で都会トム見つけた時にシュリンクされてて、そこで驚き。いつもは普通に置いてあるのに! で、開けてみたらユラちゃんが描かれてるスパイのライセンスカードが。裏のMISSIONとか昼の顔とか読んで、これ実際にやったらかなり面白くなるんじゃないか?と期待も高まる。ルールは簡単だけど戦略が必要で、しかも外で大人数で遊べる。まさにR・RPG。子どもも大人も楽しめそうなゲームだなと思った。




さて、本編の感想ですが。
今回は内人くんがゲームを作ったということで! 中学生が作った素朴さもありながら、頭脳戦や心理戦で頭を使えるし、外を走り回るから体力的にも大変そうなゲームだなという印象でした。結構奥が深い。




あと、なんといってもホテルベルリン。
いや待って??????? 激アツすぎない??????? まさか怪盗クイーンの世界からホテルベルリンがゲスト出演するなんて誰が考えたの???? はやみね先生天才か????? そもそも文中で怪盗ソーヤとか出てきた時点でちょっとヤバかったのに、奇書展でシュヴァルツ見つけた時の私の動揺は本当に言い表せないくらいヤバかった。ゲルブとかエレオノーレお嬢様出てきたあたりで涙出たもん。
創也が砦で奇書のロマンを語り始めるあたりにクイーンみを感じたし、それに呆れながらツっこむ内人にはジョーカーくんを感じてたんだよ。うわクイーンシリーズみたいだと思ってたら、ほんとに出てくるんだからな。信じられない。そこ融合しちゃう?
内人とゲルブのツーショットめちゃくちゃ貴重すぎたし、国や作品が変わっても皆さんいつも通りでなんか安心した。内人目線で語られるホテルベルリンとドライドラッヘン、なかなか面白かった。中学生から見たらあんな感じか......。




そして今回もやってくれましたね栗井奈亜!!(梨田奈亜です)
ただでさえユラちゃんでお腹いっぱいなのに、奈亜はなんでそこまでやるのか......。この、奈亜の業の深さはもはやYAの域を超えてると思うんだよな。簡単にいうと嫌よ嫌よも好きのうち、ってことなんだけど......その範疇じゃ収まらないんだよ......。上手く言えないのがつらい。
余談だけど柳川さんとローテの戦闘シーンめっちゃ面白かった。ローテ、あぁいう場になると何も考えなくなるのはヴォルフに似てきたな?笑 柳川さんが神宮寺さんから電話受けてるところで「女性から声をかけられてる」→「ナンパされてる」って言い換えられちゃってるのも面白すぎたよね。神宮寺!!!!笑




最後に出てきたアドバイザー、新キャラなのか? 個人的には読んでたら創也父っぽいなと思ったのは気のせいだったのか。もし新キャラだったら、登場人物多すぎてそろそろ頭の整理がしんどくなってくるぞ......頑張れ私......。




あとこれめっちゃ余談だけど、はやみね先生があとがきに書くご家族へのメッセージをいつも楽しみにしてて、今回大学卒業と入学ってワードが出てきてびっくりした......。息子さん達が私より年下なのも改めてびっくりしたけど、ちゃんと育ってるところに生活感(?)を感じて、なんか感動したんだよな......。





やっぱり都会トム面白い。(毎回言ってる気がする)
まだまだ醒めない赤い夢の世界には遠いかな、という気もするけれど、この二人ならいつかすごいゲームを作りそう。もっと続け都会トム! 期待してます~!!







2018/02/27.