星の数ほど

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語彙力がないオタクの備忘録

謎の館へようこそ 白

 

 

新本格30周年アンソロ第一弾!

では各編感想を

 

 

 

 

陽奇館(仮)の密室

四畳半とか大広間とか名前に笑ったのが初め

記録係であるワトソンの役割をかなり誇張させて書いていたのが面白かったですね

かっこ書きが多かったり、なかなか久々に読んだ感じがしました

その場にいる人が会話で勝手に場面を回してる......と思った(説明ゼリフ満載な感じ)

扉の鍵?の受け皿がどうとかいうのがちょっと想像しづらかったかな

黒猫ちゃんが...というのは結構ありきたりというか

あーーーーーですよねーーーーーーという感じ

言葉の選び方とかテンポとかが東川さんだなぁという雰囲気で

あまり期待せずに読んだのが良かったかなぁと思いました

終わり方好きです(四畳半さんほんとに死んじゃったんだろうか)

 

 

 

 

銀とクスノキ

はじめましての作家さん

犯人視点というか、罪を犯した側からの話というのはなかなか新鮮でした

こういう話では主人公の人格その他を疑いましょうというのが鉄則、みたいな部分あるから

まぁ結構疑い深く慎重に読みすすめていました

周りの人たち優しすぎない......?ほんとに今この瞬間だから作れる話だと思った

でも彼女は溶け合ったといっているので今後の人生も大丈夫なのかな

青春の蒼い香りがするお話でした

 

 

 

 

文化会館の殺人

吹奏楽部員なのでかなり懐かしみながら読んでた

ユリっぽいというか……女子高ということもあり華やかさがありつつも

高校生特有の健気な感じとか閉鎖的な感じとかもあってゴシック、という雰囲気だったかなと思います

改行が多くてちょっと読みづらさもあったかな

劇チックというか、名前の豪華さもキャラの立ち位置とかもオーバーな感じがあって

そこがさらにフィクションっぽさを出していたのかなと思う

ラノベ向きアニメ向きという感じでした

 

 

 

 

噤ヶ森の硝子屋敷

彼は大好きなので期待値高くして読んでました

やっぱり風景描写が緻密でいいですよね

ガラスの館が光を反射していたりきちんと透けている様子が鮮明に浮かんできた

そして火事によってドロドロに溶け出したその光景

探偵の仲介役とかまた新しいキャラが出てきた……面白い

全然ありです、シリーズ化してほしい

ちゃんと舞台設定とかの全ての伏線を回収していてよかったです

オチというかトリックというか、そこにはちょっと拍子抜けしたかな……

 

 

 

 

煙突館の実験的殺人

おっおっなんだこの必要なことが描写されていない不自然な感じは

インシテミル的な~~??と若干テンションおかしくしながら読み進めた

冒頭部分は「そして誰も~」を踏襲していてとても好きです

なんか伏線が......なんだそれだけの意味のために?というくらい小さかった

国家がどうこうとか言ってるあたりで、どうやら世界線が違うなということは察した

推理したあとの流れ(名前と肩書きのあたり)は意外性があったけど

正直、結末は予想できただけあってなんか面白くなかった

何を手がかりにして謎を解いているのか追いづらかったから

いまいち入り込めなかった部分はある

 

 

 

 

わたしのミステリーパレス

この二つの物語がどう融合していくのだろうと結構楽しみながら読めました

最初ちょっとホラーっぽくて怯んだりもした

進めるにつれて少しずつ明らかになっていくあの感じ、たまらなく好きです

うわディリュージョン社だ、とすぐに思い当たってしまったよね……

はやみね先生の世界だとすんなり納得いく設定になってるけど

本当に現実的に考えていくとかなり頭おかしいよねこれ

人の狂気を垣間見るのもまた一興……

 

 

 

 

 

 

……というわけで(?)

新本格30周年、おめでとうございます!

去年刊行されてすぐ買ったけど、今の今まで積んでました……

本格ミステリに片足しか突っ込んでないので、大きな声出せない部分はありますが、

そんなに歴史あるものになってるんだなと思うと感慨深いですね

やはり綾辻さんリスペクトということで全編館を舞台にした話でした

若干のタイガ感は否めなかったかなぁ

記念アンソロだけど作品群が新本格ミステリだとは言ってない、という感じがした......ちょっと残念

ミステリ読み慣れてない人に「こういう本あるよ!」と勧めるにはぴったりかな

新本格入門書にはいいんじゃないでしょうか

全体的に批判っぽい感想になってしまったけどしょうがないよね……

 

 

 

 

 

2018/04/26~04/29