星の数ほど

星の数ほど

語彙力がないオタクの備忘録

水車館の殺人

 

 

いやーよかった......

十角館の殺人のような派手などんでん返しはなく

むしろ手がかりを元に少しずつ推理を進めていく感じだった

 

 

 

 

過去と現在が絶妙に絡み合い、

少しずつ明らかになっていく事件の全貌

文量のわりにはとてもゆっくり話が進んでいくなと思った

やっぱり嵐、土砂崩れ、陸の孤島っていうのは

舞台として最高ですね......

 

 

 

 

誰かが入れ替わってるというのは想像していたものの

藤沼と正木が、とは思っていなかった

これ、過去と現在が綺麗に別れてたら

読んでるうちにはっきりと分かったんだろうけど

入り組んでたからそこまで辿り着けなかった

やっぱり車椅子ひっくり返したのはわざとですよね......

自分の顔が嫌、って言ってるのはたぶん過去だけだし

色の話をよくしてるのは現在だけだったりするんだろう

そこを意識したうえでもう一回読みたい

館シリーズは再読の楽しみがあるからいいよね

 

 

 

 

荘厳というか、ずっと重い雰囲気で

十角館みたいにみんなパニック!とかにならなかったから

これはこれで異質だなぁ......と思ってた

天気の描写のせいもあると思うけど

ずっと館の中が薄暗いイメージしかできなかった

 

 

 

 

プロローグが不吉すぎて惹き込まれたし

インターローグとして挿入されたのもよい

どの場面も映像として流れやすかったから

重厚だけど読みやすいんだなぁと思った

ぜひとも映像化を!と言いたいところだけど

あの......焼却炉......そこだけは無理なんだろうな............

 

そして幻影群像

未来を透視したかのような不思議な絵

これで締められたのがめちゃくちゃよかった

不気味な雰囲気で終わったのがとても好きです

 

 

 

 

 

 

 

落ち着いて読めばよかったんだろうけど

こんな面白い本、冷静に読めるかよ......という感じでした

こう、静かに血が沸き立つ、みたいな......

続きが気になってたまらなかったし

ふとした時に「もしかしたらこうかも」と

想像ふくらませたりできたから

とても良質なミステリーだったと思います

続きを買って近々読みたいですね

 

 

 

 

2018/05/15~05/17