星の数ほど

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語彙力がないオタクの備忘録

7人の名探偵


新本格アンソロ!
メンバーが豪華でめちゃくちゃ楽しんで読めました~

 

 

 

水曜日と金曜日が嫌い(麻耶雄嵩)
メルと美袋の短編
自分で「長編に向かない人間」って言っちゃうメル好きだよ
ほんとに美袋は巻き込まれ体質だよな......
いろんな作品が下敷きになってるような気はするんだけど
ほんとに雰囲気しか分からなくて......
双子が出てきたあたりはシャム双子っぽいけど
なんか他にもたくさんありそう
急に登場人物が増えて頭の中がごちゃごちゃになったよね
あとファウスト?がよく分からなかった
あのねぇ、その場にいない双子を犯人にするのどうなんですか
細かい説明も全然なかったし
麻耶雄嵩ほんとそういうところあるよな......
広げた風呂敷たたまないんだよ......
それにしてもあの人タブーとか気にしないの?
(気にしないから隻眼の少女が書けるんだろうな......)
いつも通りの麻耶雄嵩かなと思うあたり毒されてるよね

 


毒饅頭怖い(山口雅也)
初めましての作家さん
落語のまんじゅうこわいから
殺人事件に繋げていくなんてすごい
落語の世界の住人だと認めなければならない
そのメタ的発言が
なんだか赤い夢のようでちょっとゾクゾクした
嘘つきゲームを当てたからといって
犯人が分かるとは限らない
あ~~~なるほどな~~~!!
あとちょっと村正が出てきて嬉しかったよね←
落語の口調が軽妙で読みやすかったです
頭の中で噺家さんが高座におりましたよ

 


プロジェクト:シャーロック(我孫子武丸)
お名前は存じ上げておりましたが読むのは初めて
めっちゃ面白かった......
昨今流行りのAIに乗っかって
名探偵のAIを構築していく話だった
AIをどうやって構築していくのか
読むのがほんとに楽しかったし
世界中の人がアップデートしていくのも面白かった
しかし生みの親は殺害され
まさかモリアーティが現れるなんて
しかも既にシャーロック=シグマがいるから
モリアーティが成長するのが圧倒的に早い
しかも動機を必要としない殺人は
解決するのも困難だろう
ミッシングリンクとあったけど
誰かがその不足に気づいて何とかしない限り
モリアーティが有利なのは変わらない
これめちゃくちゃ続編よみたい......
この"二人"のAIがいる世界
どうなっていくんやろう......
それを支える人達の攻防戦が読みたいです~!

 


船長が死んだ夜(有栖川有栖)
なんだかんだで有栖川先生も初めてだな
かなり本格的でちょっと長めのお話でした
情報が細かくて、結構しっかりしてる
骨太なミステリーでした
読みやすかったし面白かった
火村先生と有栖川の軽妙なやりとりね
ドラマを思い出した
それぞれの苦手なものが列挙されて
それが大きな手がかりになった
結局は怨恨だし火事場の馬鹿力よね
ご近所さんがかなりいい味出してたと思います
大蒜チップス食べながらの会議は
臭くならないのかなぁと思ってた
パソコンとスマホはミスリードか~~?
してやられたな(勝手にやられただけな気がする)

 


あべこべの遺書(法月綸太郎)
人がこんがらがるの本当にダメなんですよね......
恋敵がどうとか秘書がどうとか
頭の中がめちゃくちゃになってしまった
内容が入ってこないから目が滑って仕方ない
本格的なんですよ、ほんとに
でもあまりにも内容が難しすぎた
話を聞くだけで解決する感じも好きなんだけど......
私の頭の悪さが全てですね

 


天才少年の見た夢は(歌野晶午)
奇しくもまた探偵AIの話
彼(彼女?)は人間であるかのように語られていた
その世界がいつのものなのか
よく分からないけど
ドローンの兵器とか言ってるから
未来っぽいことは伝わってきた
極限の状態でのデスゲームを見てるみたいだった
パニックになる描写はなく
ただ事実だけが述べられてるから
淡々としているように感じた
なんか少し薄っぺらく感じたんだよな......
もうちょいページ数あったらよかったんだけど
ロックがどうとか、外部犯がどうとか
その説明は別にいらないものだったんだよね
世界観もよく分からないし
トリックは特にいらない
中途半端だなと思いました

 

 

仮題・ぬえの密室(綾辻行人)
エッセイ風に描かれる推理小説家達のお話
奥様は名探偵! 素敵ですね~
日常系の謎って感じで
読んでてほっこりしましたね
どこまでが本当のことなのか分からない感じもまたいい
ただ、登場人物どうしよう~って悩んでるのは
本当っぽいですよね笑
お酒に呑まれてうとうとしつつも
大事なところだけズバッと言っちゃう我孫子先生
よかったと思います笑
霧とか目眩とか妖しげな雰囲気になる要素が
ちらほらあったのもよかったですよね~
このアンソロのメンツ皆さんの名前が出てきたし
綾辻さんの来歴とか苦悩?も垣間見れたので
ファン歓喜の短編だったと思います!

 

 

 

アンソロジーの何がいいって
やっぱりいろんな作家さんの小説が読めるところですよね~
今回は1冊で7度おいしい、ですよ!
ここで新しい作家さんを見つけることもできるし
知ってる作家さんをもっと好きになることもできる
たまにはこういうのを箸休め的に挟んだりして
新しい世界を見るのもいいかなと思いました

 

 

 

 

 


2018/08/15~08/16